外壁塗装で後悔しない色の選び方

 

外壁塗装が色見本通りにならない理由

外壁の色を決めましょう。簡単に、そして慎重に。


外壁の色を決める。
難しいですよね。なぜでしょうか?
「何が決定するか」が決まっていないからではないでしょうか。「何を」ではありません。何が、です。要するに決定する主体があやふやなのではないでしょうか。周囲の環境に合わせる・逆に目立たせるなど周辺環境が決定の強い要素になるのか、あくまで自分の持っているイメージが色を決める最重要要素なのか、プロの経験則による助言が最優先決定要素なのか、このへんが意外と意識されていないのではないでしょうか。そこが決まらないと結局時間に迫られ、えいや!と思い切りだけで決定してしまう。というあまり良くないパターンで事が進む状況も十分考えられます。

瓦棒屋根の塗装

服を決める時はそれほど悩まないですよね、それは「失敗してもそれほど大きな痛手はない」という前提があるからで、買ったものの全然着ない服が多い・・・、という方は、えいや!で外壁の色を決めるのは非常に危険だと言わざるを得ないでしょう。

少し具体的に考えてゆきましょう。大きな要素としてはやはり周囲の環境を持ってくるべきだと思います。非常に普通の答えでご不満でしょうか、しかし周囲の環境全体と自宅の外壁は独立して成り立つものではありません。あくまで突飛な取り合わせは避け、環境に則した(暖色系か寒色系か、明るさ等)ものが大きな枠組みと考えて良いと思います。実はその中でもまだ選択肢は十分残されています。仮に「じゃあ、無難に白。」と言ったとしても、白系統色でも様々な「白」が存在するからです。外壁を決めるにあたって、今業者さんとお話しているとすると「色見本帳」を見せられているでしょうか?見せられていない場合は2パターン考えられ、「素人に決めさせても迷うばかりで、とんでもない色選ばれるよりもこっちで責任持って決めてやる」というのと、「色見本通りに仕上がるかどうか分かんないから見せるのよそう・・・」というパターンです。前者は正直言うと実は良心的です。わずかな濃さの違いが大面積になると驚くような色の違いになって、こんなはずでは・・・。と落胆する人を作らないため、あえて口を出させない(&責任を持たせない)ように考慮してくれているからです。まあ後者は言うに及ばすなので無視して進めましょう。

色見本を見せてくれたとして、大面積にすると印象が大きく変わりますよ、とアドバイスしてくれる塗装屋さんは良心的ですが、アドバイスにはなっても解決にはなっていません。ここでひとつのアイデア。色見本(小さなチップ)から決めるリスクは以下で回避可能です。単純ですが、どこかの家の壁の色で気に入ったものがあったら、塗装屋さんをそこに連れて行って「これと同じ色にしてください」とお願いする事です。又は少し精度が落ちますが、雑誌等に写っている家でも良いかもしれません。印刷物の場合は、写真・印刷という誤差を生む経過があるため塗装屋さんとしてはやりにくい部分がありますが、色見本のみで決定するよりは何倍もリスクは回避出来ていると思います。

また、最近では色見本で選択した塗料で外壁塗装を行った状態を画面上で確認出来る「カラーシミュレーション」に対応してくれる業者も存在します。画面上ではありますが、実際にご自宅の外壁に塗装された状態を確認出来ますので、塗装完了後の完成イメージを掴むことが出来ます。
ただし、パソコン等の画面の色は「発光」して人間の目に見えるものなので、塗料とは発色の質が異なります。あくまで、「イメージを掴む」為のものであると認識しておきましょう。
東京で外壁塗装を中心に住宅リフォームを行っている「街の外壁塗装やさん東京」のHPには、外壁塗装における色選び・カラーシミュレーションについてまとめたページが掲載されています。
外壁塗装業者を選定する場合には、カラーシミュレーションの対応可否や色選びの提案力を計る為にもこうしたページをチェックしておきましょう!

さらに、塗装屋さんによっては大きな色見本(ノート大のサンプル)を見せてくれる時もあります。プロの選んだ実績のある色なので、この中で気に入ったものがあればOKですが、大きなサンプルの場合は、色数がそれほど多くない場合があるので、気に入った色を選びたい場合は前記の実際の家の外壁に合わせる方法がお勧めです。

少し話を変えて、最近流行りの2カラーもチャレンジしてみても良いかも知れません。
お勧めするの要素としては、
・1色で塗装するとなんとなくポイントがなくぼやっとして見えそう。
・建物の形が単純で小さいので安っぽく見えそう。
等といった場合にはチャレンジしてみるのも良いかも知れません。当然価格は上がりますが、手間は200%になるわけではないので、複雑な塗り分けでなければ30%程度の上昇で収まると思います(そうでない塗装屋さんは避けましょう)。とても印象は強くなりますので、単純な形状で小面積に抑えたほうが成功する確率は高くなります。また、こういったテクニックに乗り気にならない業者さんはあまりセンスを売りにしていない、また、塗り分けを嫌がる業者さんは丁寧な仕事が苦手、と考えて間違いないと思います。

また、色とは少し離れるため簡単な説明に留めますが、実際発注する場合は塗装のテクスチャー(小さな凹凸)も外壁の見えかかりには重要な要素になってきます。塗装肌のテクスチャーは色とは別の質感を外壁に与えてくれます。凹凸の影によって重厚な演出を図っているため、影の出やすい明るめの色の時に効果を強く発揮します。ただし下地によっては出来ないテクスチャー等もありますので、十分ご注意ください。また、周囲に森林が多い環境で、北側の壁面に湿気がつきやすい等の条件下ではコケの発生等が起こりやすいため、対策品にて施工される事をお勧めします。

以上お話しましたが、色決めは思っている以上に力を抜いて単純に考えてください。しかし、逆に繊細な部分は業者さんに協力してもらって慎重に選択していって下さい。それが外壁塗装の成功へのコツになるはずです。